歯科医院のエアロゾルって何?

2020年2月8日、上海市政府が開いた新型コロナウイルス感染症の予防と管理に関する記者会見で、「このウイルスの感染は、主に直接伝播、エアロゾル伝播、および接触伝播によって広がっている」と述べました。今では慣れましたが、2月の時点で突如として現れた「エアロゾル伝播(感染)」という耳慣れない言葉に、不安を覚えた人も多かったのではないでしょうか。

エアロゾルとは粉塵や煙、ミスト、大気汚染物質などといった空気中に浮遊している粒子のことで、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の原因の1つとされています。歯科医院では唾液を含む飛沫や空気媒介性飛沫核によるエアロゾル感染の危険性が高いと言われています。歯科医師が治療に使うエアータービンや歯科衛生士が歯石除去に使う超音波スケーラーなどから、唾液、血液、分泌物、切削片などが冷却水を含んでミストなっておよそ半径2mの範囲で飛び散ります。これが歯科医院でのエアロゾルの正体です。

口腔外バキューム

新川デンタルでは、エアロゾルの飛散予防には術者のフェイスガードや患者さんのフェイスタオルのほか、サクションシステムと呼ばれる吸引装置で口腔内に滞留した唾液や注水を吸引しています。それに加えて、当院では口腔外のエアロゾルも同時に吸引していく口腔外バキューム装置を導入して、サクションシステムで吸引しきれなかったエアロゾルを吸引してエアロゾルの拡散を最小限に留めています。それでも吸引しきれないで、ユニットやユニット周りついたエアロゾルは治療終了ごとに専用の消毒薬で表面を払拭して消毒しています。

当院では各診療室が個室形式になっており、通常のサクションシステムと口腔外バキュームの導入、ユニットと周辺の消毒と拭き上げ、診療前には患者さんに薬液うがいをしていただき、できる限りのエアロゾル対策は行い、診療室の空気のコントロールをしています。